[Web Tool] Voice Changer — ヘリウムの声にも、ギターのエフェクターにもなる ブラウザ完結型 ボイスチェンジャー

[Web Tool] Voice Changer — ヘリウムの声にも、ギターのエフェクターにもなる ブラウザ完結型 ボイスチェンジャー

概要

Voice Changer は、声を変えて遊ぶ、ブラウザの中だけで動くアプリです。マイクの声を、その場で変えて、ヘッドホンに返します。WAV などの音声ファイルを入れて、変えた音を WAV で保存することもできます。

音声の処理は、すべてブラウザの中で行います。マイクの声も、ファイルも、外へは送りません。ふだんの画面は、少なくしています。困ったときは、F1 キーを押すと、使い方が出ます。

  • マイク: MIC ON を押すと、声が変わって、ヘッドホンから聞こえます
  • ファイル: 音声ファイルをドロップして、再生や、変換した WAV の保存ができます
  • プリセット 10 個: HELIUM(ヘリウムの声)、DEEP(低い声)、ROBOT、ECHO、PHONE(電話の声)、LO-FI、CAVE、FUNK、DRIVE、NORMAL
  • EQUALIZER: 5 つの帯域を、縦のフェーダーで上げ下げします
  • ペダル 8 種: ワウ、ディストーション、ビットクラッシュ、ロボット、コーラス、トレモロ、ディレイ、リバーブ。ギターのエフェクターのように、並べて使います
  • REC: 変えた音を、そのまま録音して、WAV で保存します

スピーカーで聞くと、ハウリングします。マイクを使うときは、ヘッドホンをつないでください。

開く

インストールは不要です。下のリンクから、そのまま開けます。

スタートメニューから起動

トップページのスタートメニューからも起動できます。

Voice Changer スタートメニューから起動

スクリーンショット

起動画面

左に入力・出力・プリセット、上に波形、下に VOICE・EQ・ペダルが並びます。

Voice Changer の起動画面。左に入力・出力・プリセット、下に VOICE と EQ とペダルが並ぶ

プリセットとペダルを使って再生

ファイルを読み込んで、HELIUM に、ディレイとリバーブを重ねて再生している様子です。

音声ファイルを再生中の画面。波形とスペクトルが動き、ディレイとリバーブのペダルが光っている

ヘルプ

F1 キーで、操作のヘルプが出ます。

F1 キーで出るヘルプの画面。マイク、ファイル、REC、PITCH、EQ とペダル、WAH の使い方が並ぶ

操作の様子

Voice Changer の操作の様子

アプリの特徴

  • 通信しません: 音声の処理は、ブラウザの中だけです。マイクの声も、ファイルも、外へは送りません
  • 聞いた音と、保存した音が、同じです: マイク、ファイルの再生、WAV の保存は、同じ音の流れを使います
  • 変換が速いです: ファイルの WAV 保存は、再生の時間を待たずに、一気に変換します
  • ペダルで、声を作り込めます: ワウ、歪み、ディレイ、リバーブなどを、ギターのペダルのように ON/OFF して、つまみで調整します
  • ワウを、画面のペダルで動かせます: 縦長のペダルを、マウスでドラッグして、「ワウ」と鳴らします。AUTO で、自動でも動きます
  • ふだんの画面は、シンプル: 細かい説明は、F1 のヘルプに入れています
  • 画面の幅に合わせて、並びが変わります: 狭くなると、操作部が縦に積まれます

まず試す

  1. Voice Changer を開きます。
  2. ヘッドホンをつなぎます。
  3. 「MIC ON」を押して、マイクの使用を許可します。
  4. 声を出します。左の「HELIUM」を押すと、高い声になります。
  5. 「DEEP」「ROBOT」「CAVE」なども、押してみます。
  6. 下のペダルの名前を押して、ON にします。つまみを、上下にドラッグします。
  7. 変えた声を残したいときは、「REC」を押して、もう一度押します。WAV が保存されます。

設定は、保存されません。開き直すと、初期の状態に戻ります。

画面の見方

場所内容
左(INPUT)MIC ON / OFF のボタンと、音声ファイルをドロップする場所
左(OUTPUT)PLAY、STOP、ループ、CONVERT & SAVE WAV、REC
左(PRESET)10 個のプリセット
左(FILE INFO)読み込んだファイルの名前、長さ、サンプリング周波数とチャンネル数(ファイルを入れたときだけ)
中央の上波形とスペクトル。左下に、状態の表示が出ます
中央の下VOICE、EQUALIZER、ペダル 8 種

使い方

1. マイクで使う

「MIC ON」を押します。ブラウザが、マイクの使用を聞いてきます。許可すると、声が変わって、ヘッドホンから聞こえます。もう一度押す(MIC OFF)と、止まります。

マイクの取り込みでは、ブラウザ標準のエコー除去・ノイズ抑制・自動音量調整を、切っています。声を変える処理の、邪魔になるためです。そのため、スピーカーで聞くと、ハウリングします。

Voice Changer / マイクで使う

2. ファイルを変換する

音声ファイルを、左の枠にドロップします(枠を押して、選んでも構いません)。WAV のほか、ブラウザが読める音声なら入ります。

ボタン動作
PLAY変えた音を、再生します。「Loop playback」にチェックを入れると、繰り返します
STOP再生を止めます
CONVERT & SAVE WAV変えた音を、WAV で保存します。再生より速く、変換されます
REC変えた音を、録音して、WAV で保存します(もう一度押すと止まって、保存されます)

保存されるファイルは、16 bit の WAV です。名前は、元の名前-voice-日時.wav(REC は voice-rec-日時.wav)です。

ディレイやリバーブを使うと、余韻が残ります。変換した WAV は、その分だけ、元より長くなります。

3. プリセット

押すと、PITCH、EQ、ペダルが、そのプリセットの状態になります。VOLUME は、変わりません。

Voice Changer / マイクで使う
プリセット内容
HELIUM声を、半音 8 つ高くして、高音を少し持ち上げます
DEEP半音 7 つ低くして、高音を少し下げます
ROBOTロボットのペダルを、強めに。ディレイを、少し足します
ECHOディレイを、強めに
PHONE電話の声(300〜3400 Hz だけを通す)
LO-FIビットクラッシュで、荒い音に。高音を、少し下げます
CAVE少し低くして、長いリバーブとディレイで、洞窟のように
FUNKワウを、自動で動かします
DRIVEディストーションと、EQ の調整
NORMAL全部、初期の状態に戻します

プリセットのあとで、自由に、つまみを動かせます。

4. VOICE

項目内容
PITCH声の高さ。-12〜+12 半音。+12 で 1 オクターブ上です。話す速さは、変わりません
BRIGHT3 kHz より上の、高音の量。±12 dB
VOLUME出力の音量。0〜150%
PHONE電話の声(300〜3400 Hz だけを通す)

5. EQUALIZER

100 / 400 / 1k / 2.5k / 6k Hz の 5 つの帯域を、縦のフェーダーで、±12 dB 動かします。ダブルクリックで、その帯域が 0 に戻ります。「FLAT」で、全部が 0 に戻ります。

6. ペダル

名前の部分を押すと、ON / OFF が切り替わります。ON のペダルは、緑に光ります。つまみは、上下にドラッグして回します。Shift を押しながらだと、細かく動きます。ダブルクリックで、初期値に戻ります。

ペダルは、左から右へ、次の順に音が通ります。

WAH → DISTORTION → BITCRUSH → ROBOT → CHORUS → TREMOLO → DELAY → REVERB

ペダル内容つまみ
WAH「ワウ」と鳴る、音色の動きQ(鋭さ)、RATE(AUTO のときの速さ)
DISTORTION歪みDRIVE(歪みの量)、TONE(高音の量)、LEVEL(音量)
BITCRUSH荒い、ローファイな音BITS(ビット数)、RATE(音の間引き)
ROBOTロボットの声DEPTH(強さ)、FREQ(周波数)
CHORUS音の厚みと、揺れRATE、DEPTH、MIX
TREMOLO音量の揺れRATE、DEPTH
DELAYやまびこのような繰り返しTIME、FEEDBACK(繰り返しの量)、MIX
REVERB部屋や洞窟の響きSIZE(広さ)、MIX

7. ワウの操作

WAH のペダルは、画面の縦長の枠を、マウスでドラッグして動かします。

  • 枠を押して、上下に動かすと、動かしている間、「ワウ」と鳴ります。上のほうが、高い音色です
  • 離すと、元の位置に戻ります
  • 枠を押すと、WAH は自動で ON になります
  • 「AUTO」を押すと、一定の周期で、自動で動きます。速さは、RATE です

ファイルの変換(CONVERT & SAVE WAV)では、手動のワウは、半開きの位置で固定されます。マウスの動きは、変換には残らないためです。動きごと残したいときは、REC を使ってください。AUTO のワウは、変換にも、そのまま入ります。

8. 画面の幅

画面の幅が狭くなると、操作部が 4 列、さらに 2 列に減って、縦に積まれます。スマートフォンでの動作は、確認していません。

対応していないもの

内容扱い
声質(フォルマント)の変更入っていません。声の高さだけを変えます。本物のヘリウムの声とは、少し違います
ゲームコントローラーでの、ワウの操作入っていません
ペダルの順番の入れ替えできません
設定の保存保存されません。開き直すと、初期の状態です
3 チャンネル以上の音声変換できるのは、2 チャンネルまでです
スマートフォン、Quest での動作確認していません
Chrome 以外(Firefox、Safari)での動作確認していません
長い音声(数分以上)の変換確認していません。時間とメモリがかかる可能性があります
埋め込みの窓(サイトの中の窓)での表示確認していません
マイクの遅延の測定していません。ペダルを多く ON にすると、遅れが増える可能性があります

注意事項

  • 動作の確認は、実機(Windows の Chrome とマイク)で行いました。全プリセット、ペダル、EQ は、一通り試しています。ほかの環境では、確認していません
  • マイクを使うときは、ヘッドホンをつないでください。 スピーカーだと、ハウリングします
  • 歪み(DISTORTION)や EQ の上げすぎで、音が大きくなります。最初は、VOLUME を低めにして、少しずつ上げてください。出力の最後には、割れを抑えるリミッターを入れていますが、耳を守るものではありません
  • ピッチ(高さ)の変更は、簡易な方式です。大きく変えると、音がうねったり、ざらついたりすることがあります
  • 声の高さを変える処理は、1 つの声を想定しています。音楽のファイルを通すと、不自然に聞こえることがあります
  • 保存した WAV は、元のファイルとは別のファイルです。元のファイルは、変更しません

よくある質問 (FAQ)

Q. 音声は、送信されますか。
A. 外へは、送りません。処理は、ブラウザの中だけです。マイクの声も、ファイルも、保存や送信はしません(保存するのは、あなたが保存ボタンを押したときの WAV だけです)。

Q. 「マイクを使えません」と出ます。
A. ブラウザのマイクの許可が、必要です。アドレスバーの鍵マークから、マイクを許可してください。マイクが、ほかのアプリで使われていないかも、確かめてください。マイクは、https のページ(または自分の PC の http://localhost)でだけ、使えます。

Q. キーンという音が出ます。
A. ハウリングです。ヘッドホンを使ってください。スピーカーを使うなら、音量を下げて、マイクから離してください。

Q. 自分の声が、少し遅れて聞こえます。
A. マイクの音を、変換して返すため、わずかな遅れがあります。ペダルを多く ON にすると、遅れが増えることがあります。使わないペダルは、OFF にしてください。

Q. 変換した WAV が、元より長いです。
A. ディレイやリバーブの余韻が、残っているためです。

Q. WAH を押しても、音が変わりません。
A. 手動のワウは、枠をドラッグしている間だけ、音が動きます。枠を押したまま、上下に動かしてください。ずっと動かしたいときは、「AUTO」を押してください。

Q. 保存したファイルで、ワウの音が違います。
A. ファイルの変換では、手動のワウは、半開きの位置で固定されます。動きごと残したいときは、REC を使ってください。

Q. ヘリウムガスの声と、少し違います。
A. 声の高さだけを上げているためです。本物のヘリウムの声は、声の通り道が変わるため、声質も変わります。このアプリは、声質は変えていません。

Q. 設定が、元に戻ります。
A. 設定は、保存されません。気に入った状態は、REC で録音した WAV で、残してください。

Q. 音が割れます。
A. VOLUME を下げてください。DISTORTION の LEVEL や、EQ の上げすぎも、確かめてください。

Q. 読み込めないファイルがあります。
A. このブラウザが読める音声だけが、読み込めます。「この音声は読み込めません」と出たときは、WAV や MP3 に変換してから、試してください。

技術記事

作り方(ピッチシフトの仕組み、WAV の書き出し、ペダルの作り方、詰まったこと)は、技術記事にまとめています。

更新履歴

バージョン日付内容
v1.02026/10/23初回公開(マイクの変換、ファイルの変換と WAV 保存、REC、プリセット 10 個、EQ、ペダル 8 種、ワウの画面ペダル、F1 ヘルプ)

クレジット

  • 音の処理は、ブラウザ標準の Web Audio API(AudioWorklet、OfflineAudioContext、BiquadFilterNode、WaveShaperNode、ConvolverNode など)です。外部のライブラリは、使っていません
  • ピッチシフト、ビットクラッシュ、WAV の書き出し、ペダル、画面は、自作です

Voice Changer は、個人の制作物です。